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【レビュー】水月雨(MOONDROP) Quarks | 2000円台で最高のコスパイヤホン

2022-03-11

おすすめ度 :

こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。

今回は、今とても勢いのある中華イヤホンメーカーの水月雨(MOONDROP)からQuarksをレビューします。

水月雨 (MOONDROP)

Quarks

  • 高域
    4
  • コスパ
    5
  • 音場
    4
  • 低域
    3
  • 中域
    4.5
  • 中高域を美しく鳴らす美音系イヤホン
  • 音の余韻などの空気感の表現が秀逸
  • 2,000円台の中では頭一つ抜けている印象。初心者におすすめ

筆者自身、MOONDROP社のイヤホンは有名どころである「KATO」などを試聴したことがあるレベルでとどまっており、実際に手にしたのは初めてなのでどのようなものであるのか楽しみです。

このQuarksはTwitterにて「脳が溶ける」イヤホンとしてバズっていました。2,000円台とは思えないような音を鳴らすとのことで、今回、実際に購入し確認していきたいと思います。

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Quarksのスペック

SPECQuarks
形状カナル型
ドライバダイナミック型
ドライバ構成フルレンジ ×1 (6mm ダイナミックドライバ)
周波数特性4 - 43,000 Hz
入力感度116 dB/Vrms@1kHz
インピーダンス16 Ω@1kHz ±15%
リケーブル対応×
プラグ形状3.5mm ステレオミニプラグ

スペックは普通のシングルドライバイヤホンといったところ。2,000円という価格を考えればリケーブルできないのも普通です。

Quarksのパッケージ&付属品

パッケージ

Quarksのパッケージはコチラ。

とてもシンプルでかっこいいです。

開封するとシックなパッケージから一転して、2次元イラストがお出迎え。MOONDROPの社長さんが日本のアニメが好きらしく、このメーカーのイヤホンのパッケージにはしばしば2次のオリキャラが描かれています。

イラストの描かれたペーパーを取り外すとイヤホン本体がお出迎え。全体的にシックにまとまっていてお高そうです。

付属品

付属品

  • シリコンイヤーピース (S, M, L ペア )
  • イヤホンポーチ
  • マニュアル 2種

付属品は必要最低限といったところ。特に不満はないです。

ちなみにマニュアルはすべて英語で記載されていたので全く分からなかったです。おかしな使い方をする予定はないので問題ないでしょう。

Quarksの本体レビュー

本体

イヤホン本体をチェックしていきます。

スケルトンのハウジングがかっこいいです。筆者はスケルトングッズ世代なので、こういうデザインは大好物です。ちなみに中に見える銀色の部分がドライバーですね。

赤がR、黒がLで色分けされています。とても分かりやすいです。

ノズルは標準的な太さだと思います。イヤーピース選びには困らなさそう。また、ノズル部には金属メッシュのフィルターが搭載されています。耳垢が付着してノズルが詰まるのを防いでくれます。

続いてケーブル部

結構絡みにくそうな素材で好印象です。質感はちょっとチープですが、2,000円なので問題なし。

LRの分岐点です。写真ではわかりにくいですが「水月雨」と浮き出ています。ちなみにアジャスターではないので、長さ調節はできないです。ここは残念。

プラグは3.5mm ステレオミニプラグ。L字なので断線にも強そうでいいですね。

Quarksの音質レビュー

それでは、音質レビューに入りましょう。

試聴環境はAstell&Kern AK380 Copper直刺しとなります。

水月雨 (MOONDROP)

Quarks

  総評 :

  • 高域
    4
  • コスパ
    5
  • 音場
    4
  • 低域
    3
  • 中域
    4.5

高域 :

高域はとてもクリアです。刺さるような音ではなく優しい音を鳴らしてくれます。

中域 :

Twitterでバズっていたように、ピアノやボーカルの質感がとても素晴らしいです。艶やかで柔らかい美しいサウンド。ボーカルが少し前に出ているので歌ものによく合います。

低域 :

少し量感が物足りなく感じますが必要十分といった感じ。中高域がとてもクリアで柔らかい美音系のサウンドなのでそれに合わせた形なのかと思いますが、もう少し量がある方が私は好きですね。低域出てなさすぎというわけではありません。

音場 :

ふんわりと音が広がる感じで、若干広めに感じます。

総評 :

全体的に非常に透明感があり見通しの音を鳴らしてくれます。中高域が柔らかで美しく「脳が溶ける音」との事前情報はその通りだなと感じました。解像度は価格なりであまり高くないのですが、逆にその少しぼやけた感じが、全体の雰囲気作りに一役買っているのかなと感じました。一方気になる点は、やはり低域の量感でしょうか。美音系なので、低域がドカドカなりすぎてても雰囲気ブチ壊しですが、筆者にとっては少し物足りなかったです。また、ドライブしにくい点も気になりました。この価格帯ですとスマホに刺した利用も考えられますが、スマホですと結構ボリュームを上げなければなりませんでした。

Good

  • 中域の表現力がバツグン
  • 非常に柔らかで優しいサウンド
  • 音場がやや広め

Bad

  • やや低域が弱い
  • 激しめの曲には合わない気がする

Quarksにおすすめのアニソン

なんこう

この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。

  • Thrilling Dream - すなお・りすこ from STAR☆ANIS

「アイカツ!」からジャズ風味なポップスである一曲。

この楽曲は全体的にピアノが使用されている楽曲なので、Quarksにとてもピッタリです。

特に、2番Aメロや間奏のピアノが最高で「脳が溶ける」といったレビューも納得です。

  • ゆえに…なんです - 真壁瑞樹 (CV. 阿部里果)

真壁瑞樹のソロ4曲目です。

瑞樹の歌声はかっこよさとかわいさの両方を併せ持つなんとも名状しがたいものなのですが、万人を引き付ける素晴らしい歌声だと思っています。

一度聴いたらクセになりますね。

さてこの楽曲はその歌声の空気感をより強く出している楽曲であり、全体的に非常にクリアで透明感があります。

その点がQuarksと合っており、曲の雰囲気をより強固に演出できていると思います。

  • 灼熱スイッチ - 雀が原中学卓球部

中域がきれいに聴こえるのなら、卓球のラリー音もきれいに聴こえるのでは?ということで灼熱の卓球娘からOPの灼熱スイッチを。

この楽曲はサビにブラックアダーコードが使われていることで一部界隈で有名になった曲ですが、ほかにも卓球のラリー音が楽曲に盛り込まれているという変態楽曲です。

予想は的中でQuarksを使用するとより明瞭で美しい打音が脳の左右を行き来してくれます。

何度も言いますが、2,000円でここまで鳴るのはすごいです。

Quarksのまとめ

このような人におすすめ

  • とにかく安くいい音のイヤホンを手に入れたい方
  • ピアノやボーカルなど中域の音を重点的に聴きたい方
  • 激しいサウンドより優しいサウンドの方が好きな方
  • スケルトングッズ世代

今回は水月雨(MOONDROP)からQuarksをレビューしました。

透明感のある非常に美しい音を鳴らす、美音系イヤホンでした。個人的に2,000円台のイヤホンは、迫力重視のドンシャリのイメージがあったのでこのようなチューニングにはびっくりしました。とても2,000円台のクオリティとは思えないですね。

オーディオ初心者やひとまず予算を抑えてイヤホンが欲しい人などにおすすめできる商品となっています。

そのほか、水月雨(MOONDROP)社のイヤホンも手に取ってみたくなりました。

  • この記事を書いた人

なんこう

アイカツ楽曲をいい音で聴くためにオーディオ機器を収集している者です。
本業はメーカーで回路設計をしています。
ポータブルオーディオ系のレビュー・情報を中心に発信していきます。
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