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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は米オレゴン州のイヤホンメーカーであるCampfire Audioよりエントリーモデルである『SATSUMA』を紹介します。
それにしても『SATSUMA』って変わった名前ですよね。初めてこの名前を見たときに薩摩?って思いました。この単語は「温州みかん」という意味だそうで、「スシ」や「ニンジャ」といったアメリカでも伝わる日本語とのこと。
(星とか宇宙にかかわる単語をよくイヤホンの名前に採用しているCampfire Audio社がなぜ急にフルーツの名前を使い始めたのかは謎です)
そんな変わった名前のSATSUMAですが、温州みかん🍊ということもあってオレンジ色の筐体でとってもかわいいです。
それでは、そんなかわいいイヤホンをチェックしていきましょう。
SATSUMAのスペック
SPEC | SATSUMA |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | バランスド・アーマチュア型 |
ドライバ構成 | フルレンジシングルドライバー |
周波数特性 | 5 - 18,000Hz |
入力感度 | 94dB |
インピーダンス | 46.4Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | MMCX |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
エントリーモデルということもあり、BAドライバ1基のシンプルな構成。筐体の素材にこだわっているCampfire AudioにしてはめずらしいABS筐体です。
しかしながら、ハイエンドモデルでも採用されているステンレススティール製のノズルやアコースティックチャンバーをSATSUMAにも取り入れており、設計には抜かりのない模様。
筆者的には旧 final audioのような1BAモデルが大好きなのでCampfire Audio社がどのように仕上げてきたのか楽しみですね。
SATSUMAのパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージを確認していきましょう。
外装はCampfire Audioおなじみのもの。ポップでかわいいです。
内箱はSATSUMAの名の通りオレンジ色です。あざやかでいいですね。
付属品
付属品
- Smoky Lite Litz Cable
- Leaf Green Canvas Earphone Case
- Mesh IEM Bag
- イヤーチップ (シリコン, フォーム, E-Type)
- クリーニングツール
- 保証書 (1年間)
付属品はこの通り。SATSUMAにはグリーンのイヤホンケースが付属しています。
SATSUMAの本体レビュー
本体
本体をチェックしていきましょう。
Campfire AudioではめずらしいABS樹脂製の筐体になっています。
オレンジ色のカラーにくわえ表面はツヤツヤにコーティングされているので、いい意味でおもちゃ感があります。個人的にはかわいいので好きです。
ノズルはハイエンドモデルでも使用されているステンレススティール製。
太さも普通なので、一般的なイヤーピースが取り付けられます。
それにしても樹脂とノズルのつなぎ目の処理が非常に綺麗です。
コネクタはMMCX。コネクタ部がやや本体から飛び出しているので太目のMMCXケーブルでも問題なく取り付けることができます。
同じタイミングで発売されたABS筐体の『HONEYDEW』とも比較してみました。
全体的な筐体の設計は同一ですね。違いはボディーカラーとベント穴の有無くらいです。
イヤホンケーブルにはALO Audioの『Smoky Lite Litz Cable』が付属しています。『VEGA 2020』や『DORADO 2020』などには『Smoky Litz Cable』が付属していましたが、Liteと名の付くだけあり安価なモデルです。
軽量で柔らかく取り回しはいい方ですね。
すべて取り付けるとこのような感じ。かわいいです。
装着感
装着感は良いです。筐体はやや大きめですがABS樹脂製のおかげで軽量で耳に負担がかかりません。
ステンレスノズルもいい具合に角度がついており耳へのおさまりがいいですね。
装着感に関してもエントリーモデルとして不覚はなし。万人にマッチするでしょう。
SATSUMAの音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copper直刺しとなります。
高域 :
THE・BAドライバといった解像度の高く濁りの少ないキラキラとした高音域です。筆者はよく聴くアニソンでは鈴の音のようなサンプリング音が入っていることがよくあり、それらの音も綺麗に鳴らしていましたね。以上のように音の質感は良いのですが、超高域まで出てはいなく天井で途切れている感があるは残念ポイント。フルレンジのBAドライバ1発なので仕方ないことではありますが…
中域 :
中域も解像感が高く、繊細に表現してくれますね。女性ボーカルものやピアノの音を聴くにはピッタリです。
低域 :
低域は全く盛っておらず、量はやや少なめです。だがそこがいい! 少し物足りなく感じますが、キラキラな中高音域の邪魔をすることなく必要最低限の量を鳴らしてくれています。不自然に盛ると全体的な音のバランスが崩れてしまうのでこれでいいと思います。質的にはちょっとボヤっとしており、もう少しキレのある音の方がしまりがあってよかったと思います。
音場 :
音場はやや横に広めです。解像感も高いので、窮屈感はなくストレスを感じさせないサウンドです。
総評 :
よくも悪くも典型的な1BAといったサウンドでキラキラで解像度の高い中高域、少し物足りない低域といった感じ。ダイナミックレンジも少し低いような感じですね。昔ながらの1BA機を思い出しました。全体的な音のバランスがよく聴き疲れのない普段使いに最適なイヤホンです。
Good
- キラキラで解像感の高い中高域
- 横に広い音場
- 音の細部を聴きとるには最適
Bad
- 低域は物足りない
- ダイナミックレンジが低い
SATSUMAにオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
SATSUMAのまとめ
このような人におすすめ
- 中高域を綺麗に鳴らすイヤホンをお探しの方
- 音楽の細部を聴きとりたい方
- Campfire Audioを試してみたい方 (特にANDROMEDAに興味のある方)
今回はCampfire Audioよりエントリーモデルである『SATSUMA』を紹介しました。
エントリーということもありABS樹脂製の筐体であったりポップなカラーであったりなかなか珍しいモデルに仕上がっていました。
音に関しては典型的な1BAモデルといったところ。昔のfinal audioとかを思い出すサウンドでしたね。個人的にはあっさりしていて聴き疲れしないので好きです。
1BAモデルを探している人にはぜひおすすめしたいです。