おすすめ度 :
こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は私の愛機であるCampfire Audio 『VEGA』を紹介したいと思います。
Campfire Audio
VEGA
-
- 高域
- 4
-
- 唯一無二
- 5
-
- 音場
- 3.5
-
- 低域
- 5
-
- 中域
- 4
- 深く沈み込む最高の低音
- シャープでリズミカルなサウンド
- 高解像でモニターイヤホンとしてもグー
『VEGA』は2016年に発売されたCampfire Audioの中でも初期の方のモデルです。かつては同社ダイナミックドライバのハイエンドモデルでした。(すぐにAtlasというモデルが出てしまったので短い天下でしたが…) 年代的には初代ANDROMEDAと同じくらいに作られたモデルになります。
『VEGA』は当時は珍しかったダイヤモンドライクカーボンコーティング採用のドライバだったり、今はもう見ないリキッドメタル採用の筐体など新たな試みを詰め込んだ面白いモデルでした。
さて、そんな『VEGA』のレビューをしていきたいと思います。
ちなみに現在では『VEGA 2020』として後継モデルが出ていたりもします。
VEGAのスペック
VAGAのスペックはコチラ
SPEC | VEGA |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | ダイナミック型 |
ドライバ構成 | ADLC加工 8.5mm ダイナミック型ドライバー |
周波数特性 | 5 - 22,000Hz |
入力感度 | 102dB |
インピーダンス | 17.5Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | MMCX |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
『VEGA』はダイナミックドライバ1発の構成です。ドライバはADLC(アモルファス・ダイヤモンド・ライク・カーボン)という非常に硬い素材でコーティングされています。このADLCは良く使用されている「ベリリウム」よりも硬度が高く、それにより音の伝搬が速く、熱伝導率が高いなど、振動板として優れた特性になっているそうです。ちなみにこのADLCドライバはより改良され『VEGA 2020』にも採用されています。
筐体にはリキッドメタル合金と呼ばれる材料が使用されています。リキッドメタルとは別名「金属ガラス」と呼ばれる物質で、ゴルフクラブや野球のバット、宇宙船などに使われています。
専門的な話になりますが、金属ガラスというものはアモルファス(非結晶)という構造であり、この状態では物質を構成する原子の配列はバラバラになっています。一般的な金属は原子が規則的に並んでいるが故に一定の方向による衝撃に弱いという性質があるのですが、この金属ガラスが原子が不規則に並んでいるために衝撃に強いという性質を持っています。まぁ簡単に言うと『VEGA』の筐体は頑丈ってことです。
VEGAのパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージはコチラ。
2016年のモデルなので、いわゆる旧パッケージと呼ばれる箱に入っています。
箱の中にはレザーケースが。この中にイヤホンが収納されています。
付属品
付属品
- Litz Wire Earphone Cable
- オリジナル・レザー製キャリングケース
- イヤーチップ (シリコン, フォーム, E-Type)
- クリーニングツール
- 保証書 (1年間)
VEGAの本体レビュー
本体
本体をチェックしていきます。
ボディカラーはシルバーです。筐体にはリキッドメタル合金が採用されており、コンパクトな見た目の割にはズッシリと重たいですね。
裏面はこのような感じ。LRの刻印が大きく彫られています。
ステムはプラ製。価格帯を考えると安っぽく感じてしまい残念です。ボディ側面の黒く丸い部分はベント穴になっています。ダイナミックドライバの特徴ですね。
ケーブルとの接続はMMCXです。特に特殊な形状になっていないのでどのようなケーブルでも装着できますね。
装着感
装着感は良い方だと思います。筐体がコンパクトであるため、耳にすっぽりと収まります。一方、筐体が少し重めなので、長時間装着していると苦痛に感じる方もいると思います。
また付属の「Litz Wire Earphone Cable」ですが、耳に添わせるワイヤーの部分が少し短いため合わせにくいと感じることもありました。ケーブル自体の品質は良いのですが、少し残念なところです。
VEGAの音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copper直刺しとなります。
Campfire Audio
VEGA
総評 :
-
- 高域
- 4
-
- 唯一無二
- 5
-
- 音場
- 3.5
-
- 低域
- 5
-
- 中域
- 4
高域 :
高域はかっちりとしており、録音された音を素直に出力してくれいている印象。分離感もとても良く上の帯域までキッチリ出してくれています。音の輪郭がハッキリしていて、ハイハットの音などしっかり聴きとることが出来ます。
硬めのサウンドで『ANDROMEDA』のような煌びやかさキラキラ感などはありませんが、その分刺さりなども感じないので筆者にはちょうど良く感じました。
全体的にモニターライクな印象ですね。
中域 :
横にやや広く分離の良い中域です。こちらもモニターライクな傾向。録音されたものを正確に出力してくれています。
さらに持ち前の分離感の良さや、1ドライバから出力されていることもあり、特徴的な低域に全く埋もれていないところも素晴らしいポイントです。
とにかく高解像で聴きとりやすいサウンド。
低域 :
このイヤホンの一番素晴らしいところは低域です。めちゃめちゃ深いところから重く太い地鳴りのようなサウンドを鳴らします。決して低域のボリュームが多いわけではありません。
一般的に低域重視のイヤホンというのは量だけを増やしているせいか、迫力はあるがボヤボヤとした音になりがちです。一方このVEGAは全くそのようなことはなく低域の主張は激しいですが、締まりのある良質なサウンドになっています。
音場 :
音場はやや横に広めなサウンド。ほんとにややです。個人的にCampfire Audioのイヤホンは音場があまり広くなくこじんまりとしているが、解像度は高いイメージなのですが、このVEGAもその通り。
しかしながら、全体的にシャープなサウンドなため、音の輪郭をつかみやすく窮屈感はありません。
総評 :
低域以外はモニターライクなサウンドです。音の余韻を美しく聴かせるようなタイプではなく、キッチリと輪郭のハッキリした音を出力してくれます。これもダイヤモンド・ライク・カーボンのコーティングされたダイナミックドライバの恩恵でしょうか。
一方、低域はこれまで聴いたことのないくらい深く沈み込むような音を鳴らしてくれます。低域大好きな筆者も大満足なサウンドです。
Good
- 深く沈み込むような低域
- 全体的にシャープでリズミカルなサウンド
- モニターとしてもグー
Bad
- 人によっては低域が強すぎる
VEGAにオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
VEGAのまとめ
このような人におすすめ
- 低域大好きな方!!!!
今回は、筆者の愛機であるCampfire Audio VEGAを紹介させていただきました。
VEGAを初めて聴いたときの衝撃は忘れられないほどです。今まで聴いたことのない低域には度肝を抜きましたね。VEGAの深く沈み込むような重い低音は「低域は量があってなんぼ。迫力が一番大事」と思っていた私の考えが吹き飛ぶようなサウンドでした。
今現在では『VEGA 2020』という後継モデルも出ていますが、残念ながら初代越えはならずという印象。(低域メインのサウンド傾向なのは同じなのですが、2020はボヤっとしている感じ。よくある低音イヤホンという印象です。)
そろそろ古くなってきたので、似たサウンドのイヤホンを探したいところであります。