おすすめ度 :
こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は中華イヤホンメーカーのKBEARより3000円台で購入可能なハイブリッド型イヤホン『Lark』のレビューをしていきます。
Larkのスペック
SPEC | Lark |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | ハイブリッド型 |
ドライバ構成 | ダイナミック ×1 BA ×1 |
周波数特性 | 20 - 20,000Hz |
入力感度 | 105dB |
インピーダンス | 16Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | 2pin |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
カラーバリエーション | グレー、パープル、グリーン |
『Lark』のドライバ構成は高域用のバランスドアーマチュアドライバを1基、中低域ようのダイナミックドライバを1基搭載したハイブリッド構成になっています。KZなど中華イヤホンではおなじみの構成ですね。
また、BAドライバが金属製のステムの中に搭載されていることも特徴です。ドライバ構成はよくあるものでも、このようにドライバの設置場所やボディの材質、ネットワークの構成なんかで、各社の個性を出しているわけですね。
Larkのパッケージ&付属品
パッケージ
Larkのパッケージはコチラ。結構大きくてしっかりしています。
外のスリープを外すとこのような感じ。箔押しで高級感があります。
箱の中身はイヤホン本体と小箱が格納されています。
付属品
付属品
- イヤーピース 2種 (S, M, L)
- イヤホンケース
- 説明書
硬くしっかりとしたつくりのイヤホンケースが付属しています。開くと中はこのようになっています。メッシュ部分もありイヤーピースなどの小物も収納できそうです。
ただし、やや厚みが薄いのが難点なところ。Larkを入れるだけでも結構ぎちぎちになってしまいます。
Larkの本体レビュー
本体
本体をチェックしていきましょう。フェイスプレートにはジュラルミンを採用! めっちゃ堅くて丈夫です。
亀甲の模様もオシャレですね。
背面は樹脂製でスケルトンです。真ん中に覗く丸い部分がダイナミックドライバですね。BAドライバはステムの中に配置されているようなので残念ながら外から覗いても見えないです。
イヤホン上部には「KBEAR LARK」とメーカー名・品名が印字されております。
コネクタ部はKZやTFZなど中華イヤホンメーカーおなじみの凹凸がついた2pinコネクタを採用しています。強度が高くなるので私は好きですよ。
ステムは金ぴかの金属製。素材はわかりませんがまぁ頑丈です。折れることはまずないでしょう。太さも標準的なのでお好きなイヤーピースが装着できます。
付属ケーブルはコチラ。
銀メッキケーブルとのことでしてこの価格帯では豪華ですね。細く柔らかいので取り回しは非常にいいです。
コネクタ部は凹凸形状にあうようになっています。
ケーブルのR部にはマイクのON/OFF切り替えボタンがあります。私はマイクは使わないので特に言うことはないです。
装着感
装着感は良いです。耳の中にしっかりと納まります。本体も軽量なので落ちてしまう心配もありません。
ケーブルも柔らかいので、耳にかけた際に安定感もあります。
Larkの音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copper直刺しとなります。
高域 :
クール系で透明感が強くスッキリとしたサウンドです。電子音などのキラキラした音源と合うでしょう。刺さりも感じることはないので聴いていて非常に心地いいと感じる音ですね。
一方、音の立下りが早目でああるためシンバルなどの生音系の余韻の表現はイマイチ。頭まで音が出きっていないこともあり、やや天井で詰まっているような印象を受けます。
中域 :
ボーカル帯域が非常にクリアでとても聴きやすいです。ボーカルの位置が結構近めで、かつ中域の楽器隊はやや遠めに位置しているためとても奥行きを感じる中域ですね。解像感がやや悪いところが残念なところです。
クセが少なくどのような楽曲にも合わせやすい、良い中域だと感じました。
低域 :
高域とはうってかわって低域はウォームなサウンドです。KZ系など低価格帯の中華イヤホンにありがちな低域の硬さというものは全くなく、柔らかめで暖かな傾向にあります。シャープで激しいサウンドが好きな方には合わないかもしれません。
低域の沈みこみはやや浅いですが、価格帯を考えるとまずまずだと感じます。量感はやや多めですがそこまで主張は激しくなく控えめな方です。
音場 :
音場はやや広め。この価格帯では上位に入る広さだと感じます。前述にもありますが、高域の質感により上方向の天井は感じますが、横への広がりは素晴らしいと思います。
総評 :
『Lark』のサウンドを一言でいうと「ややドンシャリ」です。しかしながら、高域はクール系、低域はウォーム系のサウンドで初見では違和感がすさまじかったです。おそらくBAドライバとDDドライバのハイブリッド型故に担当している帯域のドライバが異なるため、このような音になっているのでしょう。同じ中華イヤホンの「KZ」なんかもハイブリッド型でドンシャリ傾向のイヤホンを作りがちですが、各ドライバの音の方向性をあわせてはいるイメージ(どちらかというとクール系が多い印象)なので、この『Lark』はほんとに珍しいなと。
私個人的な意見ですと、やはり音に統一感がないところがとても気になってしまいましたね。音楽を聴いていても違和感がすごいというか。しかしながら、各帯域のポテンシャルは高く全体的に見通しがいい聴きやすいサウンドなので、好きな人には結構ハマるイヤホンではないかと感じます。
Good
- 全体的にクリアなサウンド
- クールな高域、ウォームな低域
Bad
- 高域と低域の音の方向が異なるので違和感を感じる
- 解像度はやや低い
Larkにオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
Larkのまとめ
このような人におすすめ
- 透明感のあるクリアな音が好きな方
- ドンシャリが好きな方
- 低価格でハイブリッドタイプを試してみたい方
今回はKBEAR 『Lark』をレビューしました。
感想としましては、音場も横に広く透明感があり聴いていてとても気持ちがいいイヤホンだなと感じました。3000円台のハイブリッド型イヤホンの中では、ずば抜けていい完成度でしょう。
一方、やはりハイブリッド型ゆえの高域と低域の音の方向性の違いがかなり気になってしまいました。クールかウォームかどちらかの方向で統一してあればかなりおすすめできるイヤホンだったのではないかと感じます。