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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は米オレゴン州ポートランド発のオーディオメーカー「Campfire Audio」より5BAドライバ搭載のフラグシップモデルである「ANDROMEDA 2020」をレビューします。
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ANDROMEDAといえば2016年に初代が発売されてから現在まで大人気のモデルです。その人気のあまりこれまでに筐体の素材を変えた限定モデルなどが数多くリリースされてきました。
今回レビューするのは最新の2020年モデルとなります。その実力を確認していきましょう!
ANDROMEDA 2020のスペック
SPEC | ANDROMEDA 2020 |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | バランスド・アーマチュア型 |
ドライバ構成 | High ×2 Mid ×1 Low ×2 |
周波数特性 | 10 - 28,000 Hz |
入力感度 | 112.8 dB |
インピーダンス | 12.8 Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | MMCX端子 |
プラグ形状 | 3.5 mm ミニプラグ |
このイヤホンの特徴は5つのドライバーをネットワークレスで構築していることにあります。
一般的な多ドライバイヤホンですと、ネットワークと呼ばれる回路によって各ドライバの周波数特性を調整し、イヤホン全体の音のバランスを設計しています。
一方このANDROMEDAはネットワークを排除し、筐体の内部構造のみで音のチューニングをしています。
ANDROMEDA 2020の付属品
付属品
- Smoky Litz Cable
- Sustainable Cork Green Dyed Zipper Case
- Mesh IEM Bag
- イヤーチップ
- クリーニングツール
- 保証書
コルク材を使用したイヤホンケースが付属しています(写真右)。口が大きいので使いやすいです。
メッシュケース(写真左)は、部屋が2つに分かれており、イヤホンをLRそれぞれ別々に収納することができます。
このメッシュケースは使い勝手がいいので別途何個かほしいですね。個別で販売しているのでしょうか?
ANDROMEDA 2020の本体レビュー
本体
イヤホン本体をチェックしていきましょう。
筐体の材質はアルマイト仕上げのアルミニウムです。アルミを使用しているためかゴツイ見た目の割に重さは感じないです。
アルマイト仕上げのグリーンのボディカラーがとてもきれいで、所有欲が満たされるところは流石フラグシップモデルといったところ。
ノズルはステンレススティール仕様となっています。個人的にイヤホンのノズルを折ってしまうことが多いので、金属素材となっているのは安心です。
ノズルの長さや太さは標準的なので、イヤーピース選びにも困らなそうですね。
ANDROMEDAはリケーブル対応可能となっています。
イヤホン側のコネクタはMMCX端子です。
ケーブルにはALO Audioの「Smoky Litz Cable (MMCX-3.5 mm)」が付属しています。銅導体に銀メッキ仕様のケーブルです。
単品で買おうとすると15,000円ほどする品物なので、それが標準で付属しているとなるとお得に感じますね。
すべて取り付けるとこんな感じです。
装着感
装着感は良いです。アルミを使用しているため見た目のゴツさほど重くはなく耳に負担はかからないです。
また、付属のケーブルがとてもしなやかなため耳への引っ掛けも安定し、しっかり固定されます。
ANDROMEDA 2020の音質レビュー
それでは、音質のレビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copperを使用しています。
高域 :
非常にギラッギラな高音を鳴らしてくれます。立ち上がりがとても速く鋭く音の抜けもよいです。このように書くと刺さりやすい音なのかと思われると思いますが、ギリギリ刺さらないところで踏みとどまっています。流石フラグシップといったところ。ハイハットなどの金物の楽器の音を気持ちよく聞かせてくれます。
中域 :
固く明瞭な音です。音の輪郭がはっきりしているかつボーカルは前に出ているため女性ボーカルものによく合うと思います。ピアノの音なども硬質に聞こえます。
低域 :
特徴的な高音域とは一転して、低音域は結構普通です。高音域が目立ちすぎるがゆえに相対的に弱く感じられるかもしれませんが、量は十分に出ていますし質感もいいです。低域がドカドカしている音の方が好きな私みたいな人には少し物足りなく感じるかもしれません。
音場 :
若干狭く感じられますが、ほかの高級機と比較した際に狭く感じるというぐらいで、広い方ではあると思います。音の解像度が高いためきれいにまとまっている感じがします。
総評 :
全体的に音が明瞭でハッキリとした印象のイヤホンです。各楽器の音の解像度が高く、ボーカルがやや前に出ていることから女性声優アーティストの楽曲によく合うのではないかと感じました。欠点を上げるとするならば、低域の存在感をもう少し上げてほしいところ、音が固くハッキリしすぎていることからやや機械的な印象に聞こえてしまうこともあることぐらいでしょうか。総じて完成度の高いイヤホンだと感じました。
Good
- キラキラな中高域
- 解像度が高い
- 美音系サウンド
Bad
- やや低域が弱い
- 激しいサウンドや重厚なサウンドには合わない
ANDROMEDA 2020にオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
ANDROMEDA 2020のまとめ
このような人におすすめ
- アコースティックな楽曲をよく聴く方
- 音の輪郭がはっきりしているほうが好きな方
高額でもかまわない方
今回はCampfire Audio ANDROMEDA 2020をレビューしました。
やはり流石のフラグシップモデルといったところで、筐体の質感から音質までクオリティがとても高いです。
音質面に関しては、中高域が特徴的で鋭くハッキリとした音を鳴らすため、非常に聴きやすく万人に好まれるような音だと感じます。
改めて、2016年から発売され、今まで様々なユーザーに愛されてきた大ヒット商品であることを実感できました。