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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は中華イヤホンメーカーであるKZより『ZEX Pro』をレビューしていきます。
この『ZEX Pro』というモデルは有名なレビュアーさんであるCrinacle氏とのコラボモデルも存在しており、今現在では『Crinacle CRN』として発売されています。ドライバの構成などは同一でややチューニングが異なるようですね。
そのほかにこのモデルは使用しているESTドライバについて少しばかり炎上してしまった事件もあります。本ページでは、これ以上記載はしませんが気になる方は調べてみてください。
このようにいろいろあった製品ということもありレビューしようか迷いましたが、せっかく手元に製品があるので感想を書いていこうと思います。
ZEX Proのスペック
SPEC | ZEX Pro |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | ハイブリッド型 |
ドライバ構成 | EST ×1 ダイナミック ×1 BA ×1 |
周波数特性 | 20 - 40,000Hz |
入力感度 | 104dB/mW |
インピーダンス | 25Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | 2pin |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
スペックはこのようになっております。特徴はやはり「DDドライバ」「BAドライバ」「ESTドライバ」の3種類のドライバを組み合わせたハイブリッドモデルであること。
前モデルである、「KZ ZEX」は「DDドライバ」と「ESTドライバ」のハイブリッドなので、ここに「BAドライバ」を追加した構成になっています。今回追加されたBAドライバは「30095」というモデルで、高域が良く鳴るタイプなので、この「30095」で高域を調整しているのかと思います。
ZEX Proのパッケージ&付属品
パッケージ
付属品
付属品
- ケーブル
- イヤーピース
- 説明書
付属品は必要最低限のものだけです。個人的にはこういう姿勢は大歓迎ですね。高級機でもないので。
ZEX Proの本体レビュー
本体
本体をチェックしていきます。
今回はローズゴールドカラーを購入しました。フェイスプレート亜鉛合金製とのこと。つくりもしっかりしていてとてもきれいです。
裏面はこのような感じ。透明なシェルから覗く黒い部分がドライバでしょう。やっぱりスケスケなのはいいね。
(裏から見るとちょっと腎臓とかそこら辺の臓器っぽくて…)
コネクタは2pinになっています。いつものKZの共通コネクタですね。
ステムは金属仕様いい感じです。
付属ケーブルです。今回はマイク付きのものを購入しました。
正直子のケーブルは音が良くないのでリケーブル推奨です。
装着感
装着感は非常にいいです。おそらく写真の突起の部分が筆者の耳にジャストフィットしたからでしょう。
この突起のおかげで耳にかかる力も分散されて長時間装着していても苦にならないです。とても感動しました。
ZEX Proの音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copper直刺しとなります。
高域 :
このイヤホンは高域がマジでヤバいです。どの楽器も刺さりまくりでちょっと試聴に耐えられないレベルです。音の傾向も無機質なタイプで音の余韻や艶は全く感じられないです。ESTドライバのせいなのかなぁ…
それと小宮果穂ちゃんの声がめちゃめちゃ刺さります。果穂Pの方は注意してください。(小宮果穂ちゃんの声の声は高域なのか?)
中域 :
中域はやや押し出しが強め。ですが、やはり質感は無機質な感じ。音量はありますが厚みを感じられず薄っぺらい音です。
低域 :
KZにしては控えめな低域。というかほとんど中高域に喰われていて目立たないですね。音の傾向はシャープで軽快なサウンドです。からっと締まりはありますが、そのせいで迫力がなく物足りなく感じます。
音場 :
音場はそれなりに広く、解像度もそれなりに高いです。この価格帯で見ればいい方です。
総評 :
正直あまり低い点数はつけたくないのですが、このイヤホンは私の耳には合わなかったです。設計者の方には申し訳ない。
音の傾向的にはドンシャリサウンド。しかしながら高域があまりにも強すぎます。とても硬く無機質で艶感のない音のため音楽を聴いている感じがしませんでした。からっと乾いた音です。
残念ながら個人的にはおすすめできないです。
Good
- トリプルドライバにしては安い
Bad
- 高域が刺さりまくる
- 無機質なサウンド
ZEX Proのまとめ
このような人におすすめ
- ドンシャリサウンドが好きな方
- 刺激的な高域が好きな方
今回はいろいろと話題になったKZ ZEX Proをレビューしました。
個人的にはかなり苦手なタイプのサウンド傾向でして、あまり長時間使っていられないなというのが率直な感想になります。
しかしながら、DD・BA・ESTの3種のドライバを組み合わせているという設計コンセプトは非常に面白いですし、それを5000円程度で発売していしまうのも流石中華イヤホンといったところ。
どのような音か気になった方は手に取ってみてください。