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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回はJH AudioよりTriFiをレビューします。こちらはもうディスコンとなっており、新品での購入は不可能ですが、筆者のお気に入りなので紹介させていただきます。中古市場ではまだ在庫があると思うので、レビューをみて気になった方はぜひ。
JH Audio
TriFi
-
- 高域
- 3
-
- デザイン
- 5
-
- 音場
- 3
-
- 低域
- 4.5
-
- 中域
- 3.5
- 主張が激しく低いところから鳴る低域
- 真珠貝を使用した高級感のあるデザイン
- ロックやクラブサウンドにおすすめ
TriFiは2016年に過去の名器「Ultimate Ears TripleFi 10 Pro」(通称10Pro)の後継機として1,000台のみ日本市場限定で発売されたモデルです。10Proは筆者がオーディオ沼に片足突っ込み始めた頃にとても有名だったもので、「これを買っておけば間違いない」と言われていたモデルでした。当時の筆者は高校生で10Proは買えなかったのですが、10Proの後継機であるTriFiが出ると発表されたときは胸が高鳴なり、試聴もせずに購入しました。
さて、こちらTriFiは発売してかなりの日がたちますが、改めて紹介させていただきたいと思います。
TriFiのスペック
SPEC | TriFi |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | バランスドアーマチュア型 |
ドライバ構成 | High ×1 Low ×2 |
周波数特性 | - |
入力感度 | - |
インピーダンス | 18Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | 2pin |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
後継機なだけあって10Proと同じドライバ構成となっています。しかしながら、各ドライバは当時の最新式にアップデートされていたり、JHの固有技術である「FreqPhase Technology」を採用したりなどアップデートされています。
TriFIの付属品
パッケージ等どこにしまったか忘れて見当たらないので、ケースと本体のみです。
公式サイト記載の付属品は以下になります。
付属品
- イヤーチップ
- Black DiamonDyzed Aluminum Round IEM Case
- IEM Case
- Wax Tool
- 保証書
アルミのケースがついてきます。大きさもちょうどよくとても頑丈でいい感じなのですが、開封するときにキィキィと黒板を爪でひっかいたような音が鳴るのでゾッとして使っていないです。
TriFIの本体レビュー
本体
それでは、イヤホン本体をチェックしていきましょう
筐体の素材は樹脂製です。フェイスプレートにはマザーオブパールが使われていて高級感があります。マザーオブパールは真珠を産出す貝の総称らしいです。
(正直、10Proの後継機という側面よりもこのデザインに一目ぼれして購入した感はありますね。)
イヤホンのシェルはブルーパールカラーという色らしいです。
音導管は二本出ています。
イヤホンのコネクタは標準的な2pinです。元となった10proも2pinでしたので踏襲したのでしょうか。
また、ステムが非常に長くなっています。この長さの為、装着感が悪いのではないかと思ったのですが、意外と調子は良かったです。耳の奥まで入るので、少し小さめのイヤーピースにするとちょうどいいですね。
付属のケーブルは標準的な仕様です。
ビニールチューブのアジャスターがついています。なんというか無骨というか手作り感を感じました。
全部取り付けるとこのような感じ。
装着感
装着感は良い方です。ステムが長く耳の奥まで入るので、少し小さめのイヤーピースにするとちょうどいいですね。
TriFIの音質レビュー
それでは、音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copperを使用しています。
JH Audio
TriFi
総評 :
-
- 高域
- 3
-
- デザイン
- 5
-
- 音場
- 3
-
- 低域
- 4.5
-
- 中域
- 3.5
高域 :
量は少なめ、主張も激しくないので少し地味目です。決して鳴っていないわけではないのですが、低域が特徴的過ぎて…
中域 :
ドライバ構成がHighとLowのみなので不安でしたが中域の質感はとてもいいです。ボーカルの生生しさや肉感といったものをよく表現してくれていると思います。特に下で述べていますがこのイヤホンは低域の量が非常に多いのですが、決して中域がそれに埋もれていないところがこのイヤホンのポテンシャルの高さを表していると思います。
低域 :
このイヤホンは低域の量感がピカイチです。とにかく低い位置からかなりの量が出ています。質感はかなりウォームなサウンドで、特にベースは生音っぽい音で聴けますね。個人的にはもう少し締まりがあるといいのですが。
音場 :
音場は狭めです。楽器の定位感も独特で、ほかのイヤホンだとボーカルが一歩前に出ているとかあると思うのですが、TriFiはボーカル、ギター、ベースが横一列な感じなんですよね。
総評 :
このイヤホンはとにかく低域です。低域が多く出ており、とにかく太く濃厚なサウンド。音場も狭くぎゅっと詰まっています。このように書くと悪い印象を与えてしまいそうですが、筆者はこの特徴がとても好きで、なんというかこのイヤホンはライブハウス感が出てるんですよね。なかなかこのようなサウンドのイヤホンってあまりなく、唯一無二な感じがして長く愛用しております。ロックやクラブサウンドと非常によく合いますね。 あと見た目がカッコいい!
Good
- とにかく低域!
- ライブハウスサウンド
- ロックにピッタリ
Bad
- 高域、中域が弱い
- 音場が狭い
- 一昔前のサウンド
おまけ
このTriFIですが、リケーブルすることによってより如実に音の変化を感じることができます。手持ちのALO Audio「Litz Wire Earphone Cable-MMCX-4.4mm」を装着した際の音質をレビューします。ちなみにTriFiに装着するためMMCXから2pinへの変換コネクタを使用しています。
リケーブルにより、低域が締まりタイトな音に仕上がりました。低域のボワつきが抑えられたことで、中域の見通しもよくなりちょうどいいバランスになったと思います。TriFiのもともと持つ迫力感やグルーヴ感をそのままに各帯域が聴き取りやすくなります。よりRock系にピッタリな音に仕上がったと思います。
TriFiにおすすめのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
TriFiのまとめ
このような人におすすめ
- 低域大好きな方
- ロック系の楽曲をよく聴く方
- バンドマン
今回はJH Audioから2016年に発売したTriFiを紹介させていただきました。
このTriFIは過去の名器Triple.fiの後継機として限定発売されました。限定モデルというだけあって外見も高級感があり所有欲を満たしてくれます。
サウンドは低域が強めのサウンドでロックやクラブサウンドなどによく合います。リケーブルでのサウンドの変化も楽しめるのでコレクションの一つとしてもいいかもしれません。
とてもクセのあるサウンドですし限定モデルとのこともあり現在新品購入ができず、万人におすすめはできませんが、興味のある方は中古をご検討してみてはいかがでしょうか。