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【レビュー】Westone Pro X50 | 超高解像! Pro X30とは異なるリスニングイヤホン

2022-05-07

Westone Pro X50

おすすめ度 :

こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。

今回は、モニターイヤホンの老舗 Westoneから5ドライバー構成の『Pro X50』をレビューします。

Westone Audio

Pro X50

  • 高域
    4
  • 装着感
    5
  • 音場
    3.5
  • 低域
    4
  • 中域
    4.5
  • ボーカルの立体感が秀逸 ボーカルメインの曲におすすめ
  • 中低域メインのサウンド
  • 5BAにしては非常にコンパクトな筐体

Westone Audioは1950年代に創業された、超老舗ブランド。プロユースの製品をメインに取り扱っているオーディオメーカーです。

今回レビューする『Pro X50』は先日紹介した『Pro X30』と同じく『Pro Xシリーズ』のモデルです。『Pro X50』はこのシリーズの中でのハイエンドモデル。どのようなサウンドに仕上がっているのか確認していきましょう。

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Pro X50のスペック

SPECPro X50
形状カナル型
ドライババランスド・アーマチュア型
ドライバ構成High ×2
Mid ×2
Low ×1
周波数特性20 - 20,000Hz
入力感度115dB/1mW
インピーダンス45Ω
リケーブル対応
イヤホン端子T2
プラグ形状3.5mm ステレオミニプラグ

スペックはこのような感じ。『Pro X30』に高域と中域にそれぞれ1基ずつドライバを追加した5ドライバーモデル。

ドライバー数は増えていますがインピーダンスはコチラの方が小さいのが面白いところですね。

コネクタはWestone『Pro Xシリーズ』共通のT2コネクタというのも他のイヤホンではあまり見られない特徴です。

Pro X50のパッケージ&付属品

パッケージ

パッケージはコチラ。とってもシンプル!

Pro X50のパッケージ

中にはイヤホンとケースが格納されています。

Pro X50 パッケージ(開)

付属品

Pro X50 付属品

付属品

  • STAR™シリコンイヤーチップ (5サイズ)
  • TRUE-FIT™フォームイヤーチップ (5サイズ)
  • Mini-Monitor Vault II イヤホンケース
  • クロスバッグ
  • クリーニングツール

付属品はこのようになっています。

他にはWestone社おなじみのMini-Monitor Vault II イヤホンケースが付属のしています。耐衝撃性の高いポリマー素材でできているのでとっても頑丈です。

Pro X50付属のケース

Pro X50の本体レビュー

本体

本体をチェックしていきましょう。

クリアでハイパーシンプル。Pro Xシリーズはシェル内のインナーパーツの色でオシャレ感を出していますが『Pro X50』は黒色。シックです。

Pro X50 本体(前)

裏側はこのような感じ。LRが大きく刻印されています。

Pro X50 本体(後)

ステムは細目のタイプ。中に見えるシルバーのパーツがフィルターですね。

コネクタは「Estron」社のT2コネクタ。Pro Xシリーズからこのコネクタになりましたが、挿抜性が非常に良く取り扱いしやすくていいですね。

ケーブルにはEstron社のハイエンドケーブルが付属しています。アラミド繊維という素材でできておりとても細いのですが耐久性はバツグン。電気抵抗も少なくタッチノイズも少ない優秀なケーブルです。

Pro X50 付属ケーブル

T2コネクタはこのような形。挿抜性はほんとにいいです。余計な力を入れずとも簡単に抜けます。赤色がRで黒色がLですね。

Pro X50 付属ケーブル T2コネクタ

全て装着するとこのような形。THEシンプル。

Pro X50 全体

装着感

装着感はバツグンにいいです。本体がコンパクトなので耳にすっぽりと収まります。

T2コネクタケーブルも装着感の良さに一役かっていますね。とても細いので耳にかけても全く気になりません

ただしステムが非常に細いので遮音性はイマイチ。コンプライなどのウレタンイヤピを使用しない限り、結構外の音が聞こえてきます。

Pro X50の音質レビュー

続いて音質レビューに入りましょう。

Pro X50とDAP

DAPはAK380 Copper直刺しとなります。

Westone Audio

Pro X50

  総評 :

  • 高域
    4
  • 装着感
    5
  • 音場
    3.5
  • 低域
    4
  • 中域
    4.5

高域 :

高域はおとなしめなサウンド。個人的に高域が苦手だと感じていた『Pro X30』とくべて質感はとてもクオリティアップしていると感じました。あちらは少しザラザラした音でしたが、『Pro X50』はしっかりとなめらかなキレイな高域を鳴らしてくれています。また、量感も過多ではなく、刺さるような感覚は一切ありません。聴き疲れしなくちょうどいいですね。

中域 :

このイヤホンの一番のいい部分が中域の質感だと思います。ボーカル帯域は非常に立体感があり重厚なサウンド。解像度、音の再現度が非常に高く、ボーカルを聴きこみたいときはこのイヤホンとおすすめできるほど。 また、ギターやドラムなどの楽器隊もとてもよく分離されていてとても聴きとりやすいです。

低域 :

立ち上がりが良くとてもシャープですが、他の帯域に負けていないとても存在感のある低域です。というか、だいぶ前に出て鳴っていますね。しかしながら、量感があるわけではないのでドスドス鳴りすぎていて嫌になるといったことは全くなく、とても不思議な感覚になります。めちゃめちゃ面白いサウンドです。

音場 :

音場はやや広め。解像度がめちゃめちゃいいので全く窮屈に感じないです。一方定位感はやや特殊な印象、ベースやバスの音がやや前に出すぎていて面白いサウンドです。ちなみに筆者はとても好きです。

総評 :

中域メインの鳴っているイヤホンです。ボーカルの立体感がとても秀逸。また、各帯域の解像感・分離感が非常に優秀で音の細部まで聴きこむことが出来ます。情報量がとても多いのですが、高域は刺さりすぎておらず、低域も嫌に誇張されていないので使用していて全く聴き疲れしないこともこのイヤホンのいいところでした。

Good

  • 中域メインの音 特にボーカルの立体感は秀逸
  • 嫌味にならないちょうどいい高域・低域

Bad

  • 音の定位にクセがあるので人を選ぶ (低域が前に出る)

Pro X50にオススメのアニソン

なんこう

この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。

  • アコガレカスタマイズ☆ - わか

アイカツオンパレードより星宮いちごちゃんの新曲。

『Pro X50』のボーカルの立体感がとても良く感じられる楽曲です。音の立ち上がりや分離感がとてもいいので軽快なドラムがより一層リズミカルに聴こえとても楽しいです。

  • 真夏のダイヤ☆ - 百瀬莉緒 (CV.山口立花子), 萩原雪歩 (CV.浅倉杏美), 田中琴葉 (CV.種田梨沙), 双海真美 (CV.下田麻美)

ミリシタから一曲。

『Pro X50』は音の解像度がとても高いので、この楽曲のさまざまな楽器の音が楽しめます。特にAメロのギターの音とドラムのタムがほんっとに楽しい。

Pro X50のまとめ

このような人におすすめ

  • ボーカルをメインに聴きたい方
  • 各楽器を高い分離感で細部まで聴きこみたい方
  • 特に低域が好きな方

今回はWestone Audioより『Pro X50』をレビューしました。

前回レビューした同社の3BAモデル『Pro X30』はモニター要素というのが前に出すぎてており個人的にはあまり好きではなかったのですがこの『Pro X50』はリスニング用途にも使用できるとても楽しいイヤホンだと感じました。

中域メインでありながら各帯域のバランス感が非常に秀逸で全く聴き疲れしないことがとても良かったです。また、立体的なボーカル、量はないが前に出ており主張的な低域など個性的なサウンドで個人的には大好きでした。

ただなぁ、ステムが細すぎて怖いんよなぁ… すぐ折ってしまいそうで…

以上、Westone Audioより『Pro X50』のレビューでした。

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  • この記事を書いた人

なんこう

アイカツ楽曲をいい音で聴くためにオーディオ機器を収集している者です。
本業はメーカーで回路設計をしています。
ポータブルオーディオ系のレビュー・情報を中心に発信していきます。
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