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こんにちは。なんこうです。
今回は中国メーカーのIKKOより「OPAL OH2」をレビューします。
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IKKOは中華イヤホンメーカーの中でも個性的です。IKKOのフラグシップモデルの「Musikv OH7」は筐体の丹銅を手彫りしており非常に特徴的な外見になっています。
「OPAL OH2」はそんな「IKKO」のエントリー機として生み出されたモデル。10,000円で購入可能と比較的低価格かつ、珍しくカラバリも豊富です。
各種レビューサイトでも高評価を得ている本製品を今回はレビューしていきたいと思います。
スペック
SPEC | OPAL OH2 |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | ダイナミック型 |
ドライバ構成 | 高密度ナノカーボン薄膜10mmダイナミックドライバー ×1 |
周波数特性 | 20 - 20,000Hz |
入力感度 | 107db/mW |
インピーダンス | 32Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | MMCX |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
カラーバリエーション | WHITE, GOLD, GREEN, GRAY, PURPLE |
ドライバは10mmのダイナミックドライバ一を1発とシンプルな構成です。このドライバはIKKO社のハイエンドイヤホンにも採用されている「高密度なのカーボン薄膜技術」を採用。低価格帯ながらハイエンド相当の音質を実現しているとのこと。
カラーバリエーションが豊富なのも、他メーカーにはないところですね。全5色からお好きな色を選べます。筆者はグリーンとゴールドで迷いましたが、せっかくならド派手にと今回はゴールドを選択しました。
パッケージ&付属品
パッケージ
「OPAL OH2」のパッケージはコチラ
アメコミっぽい女性のイラストが描かれておりポップな箱になっています。
なんとこのイラストは取り外せます。裏側がマグネットになっているので好きなところに貼りつけることが可能です。
(なにこれ?)
箱を開けるとイヤホン本体とピンバッジがお出迎え。
イヤホン本体の下にはイヤーピースやイヤホンケースが格納されています。
付属品
付属品
- 革製イヤホンポーチ
- イヤーピース (6サイズ)
- 低反発ウレタンイヤーピース (3サイズ)
- 交換用ノズルフィルター
- MMCXリムーバー
- ピンバッジ
オリキャラマグネット
豊富なイヤーピースなど付属品が超豪華です。
中でもMMCXリムーバーがついているのが最高ですね。MMCXって変な方向に力を入れて外そうとすると壊れちゃったりするのですが、こちらを使用すれば安心して取り外すことができます。
ケースは革製。質感は本革っぽいけどどうなんだろう?
オシャレなのですが、ここにイヤホンを入れるとなると防御力が心もとないので使わなさそうです…
IKKOのマスコットキャラクターである「フェネック」のピンバッジが付属しているのも素敵。このピンバッジは他のIKKOのイヤホンにも付属しているそうなので集めてみたいですね。
二次イラストを押すなら謎のオリキャラよりこういう動物を押してほしいものです。
本体レビュー
本体
イヤホン本体をチェックしていきます。
金属筐体と樹脂パーツのハイブリッドでめちゃめちゃかっこいい!
筐体はIKKO社の特許技術SVAS(Separated Vector Acoustic System)というものを採用しておりダイナミックドライバの性能を最大限に引き出しているとのこと。
樹脂パーツから透けて見える内部基盤も素敵!
ドライバのネットワークにここまでガチガチな基盤を採用していることにも驚きなのですが、導体には24K無電解金メッキを使用しているとのこと。現役回路エンジニアの筆者もびっくりです。
さらに、MMCXコネクタと内部基盤の接続にはFPCを採用しているそう。イヤホンにそこまでするの?
OH2の背面です。金属筐体で質感はマットなのでほんとにカッコいいです。
ステムはメッシュフィルターがついており異物混入が防げます。また交換用のフィルターが付属しているので長く愛用できそうですね。
ステムが楕円形なのも特徴的。それに合わせて楕円形のイヤーピースが付属しています。市販のイヤーピースもハマらなくはないのですが注意が必要です。
コネクタはMMCX。付属品のケーブルだけでなく自分のお好きなケーブルも使用できます。
付属のケーブルは柔らかくて取り回しがいいです。銀メッキ単結晶銅線を使用しているそうなので結構いいものですね。
イヤホン側はMMCX、プレイヤー側は3.5mmステレオミニプラグのいたって普通の構成。
すべて取り付けるとこのような感じ。かっこいいです。
装着感
正直筆者の耳には合わなかったです。
人間工学に基づいたエルゴノミックデザインとのことで耳へのおさまりはいいのですが…
イヤホン自体に引っ掛かりとかがないためステムとイヤーピースのみで本体を支えるような状態になりますが、上述の楕円形のステムのおかげでステムおよびイヤーピースと耳の接点が少なく非常に不安定になってしまいます。
大きめのイヤーピースかウレタン製のイヤーピースを使用してしっかり固定する必要があります。
音質レビュー
続いて音質レビューに入ります。
DAPはAK380 Copperです。
高域 :
明るくハッキリした高域ですが、量感はちょうどよくキンキンしたりはしません。この価格帯のイヤホンでは、音の特徴をつけるために高域を派手にしたりするのですが「OH2」には全くないです。ハイハットの音も嫌味なく綺麗に鳴らしてくれるのでリスニングの際に全くストレスを感じません。
中域 :
とても自然なサウンドです。わずかにウォームよりでぬくもりを感じる音です。ピアノなどの楽器よりもわずかにボーカルの方が強く出ているため気持ちよく楽曲を聴けます。このイヤホンの解像感や分離感の高さがこの帯域から感じられます。
低域 :
締まりがよくボワつきの少ない低域です。立ち上がりや輪郭がシャープなのでベースやバスのリズムを正確に鳴らしてくれている印象。モニター的な量感であるために、低域にドコドコ鳴っていてほしい人や迫力を求める人には物足りなく感じるでしょう。
音場 :
狭いです。「あっ、狭いな」って感じるほどには狭いです。全体的に頭の中心に音が集まっているおり、横への広がりも感じられず… しかしながら、音の分離感や各帯域のバランスはとてもいいので音場が狭いからと言って聴きとり辛いわけではありません。
総評 :
とにかくフラットでモニター的な音です。全体域において誇張されている部分がなく、音源の素を鳴らしてくれています。解像度や分離感も高く、とにかく製品としてのクオリティは高いです。1万円以下でモニター的なイヤホンを探している方にはぜひおすすめ。欠点は上述した通り音場が狭く、音が平坦に感じてしまうところ。
Good
- とにかくフラットなモニターサウンド
- 高い解像度
- 録音のいい音源との相性は◎
Bad
- 音場が狭い
- オーケストラ系には合わない
まとめ
このような人におすすめ
- モニターイヤホンをお探しの方
- 派手なカラーが好きな方
- 中華イヤホンを試してみたい方
今回は「IKKO OPAL OH2」をレビューしました。
パッケージング、付属品の豪華さ、ビルドクオリティ、音質どれをとっても1万円以下のモデルとは思えないほどの高い水準でまとまっていました。カラーバリエーションが豊富なのもいいですね。
筐体に関しては、高級基盤を使用していたり、特許技術を活用していたりとこだわりを感じられてとても好印象でした。
音質は、帯域の誇張なしのフラットなモニター系サウンド。推しの音源を素のまま接種したい人におすすめです。
少しお高めのイヤホンを探している方、ぜひいかがでしょうか?