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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は筆者の大好きなCampfire Audioよりエントリーモデルである「HONEYDEW」を紹介します。
この『HONEYDEW』は先日レビューした『SATSUMA』と同タイミングで発売されたCampfire Audio社のエントリーモデルです。『SATSUMA』と同じくABS樹脂を採用した筐体で、ほぼデザインは一緒。兄弟機といったところでしょうか。
『SATSUMA』は1BA機でしたがコチラの『HONEYDEW』はダイナミックドライバを採用しております。
ちなみに『SATSUMA』は「温州みかん🍊」という意味でしたが、こちらの『HONEYDEW』は「ハネデューメロン🍈」からとっているのでしょう。どちらも果物の名前でかわいいですね。
ではその『HONEYDEW』をチェックしていきましょう。
HONEYDEWのスペック
SPEC | HONEYDEW |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | ダイナミック型 |
ドライバ構成 | 10mm LCP振動板 |
周波数特性 | 5 - 18,000Hz |
入力感度 | 94dB |
インピーダンス | 17.44Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | MMCX |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
ダイナミックドライバ1基のシンプルな構成。ハイエンドモデルなどに採用されているADLC加工などもされておらず、素のままといったイメージ。
一方、ハイエンドモデルでも採用されているアコースティックチャンバーは本機にも採用されており、しっかり力を入れるところは入れているようです。
HONEYDEWのパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージはコチラ。
Campfire Audioおなじみのものですが、『HONEYDEW』がポップなデザインなので相性バッチリですね。
内箱はコチラ。少し落ち着いた色合いです。
付属品
付属品
- Smoky Lite Litz Cable
- Vine Green Canvas Earphone Case
- Mesh IEM Bag
- イヤーチップ (シリコン, フォーム, E-Type)
- クリーニングツール
- 保証書 (1年間)
Campfire Audioおなじみのケースは深緑のものが付属しています。
同期のSATSUMAよりも濃い色です。(写真左がSATSUMA)
HONEYDEWの本体レビュー
本体
本体をチェックしていきます。
筐体の素材はABS樹脂製。イエローのボディカラーが非常にあざやかです。
ノズルはステンレススティール製。ハイエンドモデルと同一の素材で、エントリーモデルといいつつもしっかりしたつくりになっています。
太さや長さも普通なので、イヤーピースは標準のものであればどれでもつけられそうです。
コネクタ部はMMCXです。特にさえぎる部分がないのでどのようなケーブルでも取り付けられそうですね。
ケーブルにはALO Audioの「Smoky Lite Litz Cable」が付属しています。『DORADO 2020』や『VEGA 2020』に付属している「Smoky Litz Cable」を細く軽量化したモデルだそうです。つまり廉価版ってことですね。
すべて取り付けるとこのような感じです。
イエローのボディカラーとケーブルのブラックが合わさりめちゃめちゃオシャレです。
装着感
装着感はとてもいいです。筐体がABS樹脂製のため非常に軽く、大きさもコンパクトであるため、装着していても全くストレスを感じません。
「Smoky Lite Litz Cable」も柔らかく取り回しやすいので、耳にかけやすいですね。
HONEYDEWの音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copper直刺しとなります。
高域 :
高域はとても控えめな印象。音量もあまり出ていませんし、音の角がとれているのでキラキラ感は無い控えめな音です。ハイハットの質感などはちょっとザラっとしていて残念ポイントでした。
中域 :
中域は非常に豊かで優しい音を鳴らしています。だいぶ緩めの音で、ハイレゾ感は全く感じられませんが暖かみがあってとてもいいですね。タムの表現力がとても秀逸でリアル感のあるいい音でした。
低域 :
低域は非常によく出ている印象。こちらも緩めの音で、くっきりハッキリした音ではないのですが、聴き疲れせず非常に心地いいサウンドで鳴らしてくれます。ウッドベースなどの柔らかい音とはとてもマッチしていますね。
音場 :
音場は狭めです。こじんまりと綺麗にまとまっている感じです。解像感もあまり高くないので、音の細部を聴きこむことには合わないですね。
総評 :
中低域が非常に豊かなイヤホンという印象です。全体的に音の角が取れていて緩めの音ですが、その分各帯域の音のつながりがよく表現力が高い音と感じました。近年は高解像度志向のイヤホンが多い中で、このような質感の製品は珍しいなと思いますね。一昔前のダイナミックドライバイヤホンを思い出すようなサウンドでなつかしさも感じました。個人的には大好きな一本です。
Good
- 豊かな中低域
- 音のつながりが良く表現力が高い
- 柔らかく優しいサウンド
Bad
- 高域の質感が悪い
- 解像度が低い
HONEYDEWにオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
HONEYDEWのまとめ
このような人におすすめ
- 中低域重視のイヤホンを求めているかた
- 少し緩めのサウンドを求める方
- 佐竹美奈子P
今回はCampfire Audioより『HONEYDEW』をレビューしました。
エントリーモデルということもあり、取り回しやすいABS樹脂のボディやイエローのポップなボディカラーなど今までのCampfire Audioには見られないような構成になっておりとても面白かったです。
音質面に関しては、中低域に比重を置いたサウンド。かつ、緩めで鋭くないサウンドということもあり、一昔前のダイナミックドライバイヤホンを思い出すようなサウンドでした。
と言いつつも音楽を美しく表現することには長けており、リラックスして気軽に音楽を聴きたいときにはピッタリな一台だと感じました。
筆者お気に入りのイヤホンです。ぜひ試聴してみてください。