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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回はアメリカのイヤホンメーカーである64 AUDIOより『U6t』を紹介します。
U6tのスペック
SPEC | U6t |
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形状 | カナル型 |
ドライバ | バランスドアーマチュア型 |
ドライバ構成 | Low x 2 Mid x 2 Mid/High x 1 tia High x 1 |
周波数特性 | 10 - 20,000Hz |
入力感度 | 108dB |
インピーダンス | 10Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | 2pin |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
『U6t』はBAドライバのみの6ドライバー構成になっています。
その他の特徴として64 AUDIO独自の『tia Technology』や『apex Technology』を採用していることが挙げられるでしょう。
『tia Technology』とは、BAドライバには必要な音導管を排除し、チューブレス構造にする技術のこと。音導管を通さないことで音の減衰や共振を抑えることが出来るそうです。
『apex Technology』はまさに64 AUDIOと言えばコレと言えるような技術です。「apexモジュール」と呼ばれる空気弁を採用し、イヤホン内部の空気圧を調整するというもの。空気圧の調整によって鼓膜への負担を軽減し長時間のリスニングでも疲労が軽減されます。
U6tのパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージを確認していきましょう。
シンプルかつシックなデザインになっています。質感はツヤ消しのようになっていてシンプルにカッコいいです。
外装のスリーブケースを外して箱を開けるとこのような感じ。
付属品
付属品
- 64 Audio Premium Leather Case
- Premium Cable
- イヤーチップ(シリコン, SpinFit, TrueFidelity)
- m20 Apex Modules
- m15 Apex Modules
- mX Apex Modules
- ステッカー
- 保証書(1年間)
『U6t』の付属品はコチラになります。いろいろついている感はありますが、ケースやイヤーピースと割とシンプルな構成です。こういうのでいいんだよこういうので。
イヤーピースは3種類のものが各サイズ付属しています。手厚くていいですね。
あとこの円盤みたいなのめっちゃかっこいい!
ケースはレザーのものが付属しています。丈夫そうで良いですね。
64 AUDIOの固有の「apexモジュール」も付属。こちらを取り換えることで空気圧のかかり方を変えることが出来ます。
取り換え方は簡単、モジュールの側面に爪を入れるくぼみがあるので、そこを引っ掛けて引っこ抜くだけ。
U6tの本体レビュー
本体
続いて本体をチェックしていきましょう。
筐体の材質はアルミニウム。非常に軽いです。ボディカラーはブラック。マットな質感なのでとてもシックでかっこいいです。
背面画像はコチラ。
とってもシンプルですね。
コネクタは標準的な2pinコネクタ。お好きなケーブルがつけられると思います。
ステムはやや長めな印象。ここら辺が装着感にもかかわってくるところですね。
ケーブルは銀メッキ銅線のものが付属しています。プラグは3.5mmミニプラグです。
柔らかくしなやかで取り回しは良い印象です。一方、2pin部分のコネクタがデカすぎてややシェア掛けがしにくいです。また、コネクタがデカすぎるため、いつかこのコネクタを引っ掛けて2pinをまげてしまうのではないかという不安が付きまといます。
装着感
個人的に装着感はやや悪いです。外観の写真でも述べましたが、ややステムが長く耳の奥まで入れにくかったです。
さらに筐体がフラットな面で構成されていることもあり耳へのおさまりが悪くポロポロ落ちてしまいます。
筆者が使用するときは、ウレタン系のイヤーピースにして思いっきり固定する形で使用していました。
U6tの音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはHiFiMANのHM901R直刺しとなります。
高域 :
とても繊細で抜けの良い高域を鳴らしています。これが tia Highドライバの実力でしょうか。ハットの抜けの良さがほんとに気持ちよすぎて、低域大好きな筆者ですら、このイヤホンでは高域を重点的に聴いてしまいますね。全く刺さりも感じられないのが最高です。
中域 :
こちらもスカッと非常に抜けのいい音を奏でてくれます。特にタムの音の抜けの良さがバツグンにいいです。音の定位もしっかりしているのでモニターとして活用してもよさそうな感じがしますね。
また、ボーカルの分離もとても良いです。筆者はアニソンをよく聴くのですが、ボーカルの人数が多い楽曲でも正確に聴きとることが出来ました。
低域 :
しっかりと量感のある低域です。迫力といった点では物足りないと感じることもありますが、足場をしっかり固めてくれる堅実なサウンドです。ボワつきは皆無。
硬質な音なのでバスの音などはいい方向に働く楽曲もありますが、ベースはイマイチに感じるかもしれません。なんというか硬すぎてグルーヴ感が足りないというか…
音場 :
音場はやや広めな印象。音導管を排除した影響でしょうか。定位感もしっかりしているので、聴いていてストレスを感じない素直な音だと感じました。
総評 :
どの帯域も非常にバランスが良く、気持ちよくリスニングができるイヤホンです。かなり優等生タイプなイヤホンと言えるでしょう。モニターとして使用してもいいかもしれません。
気になった点としては、個々の解像度が高すぎて音楽としてみたときにやや音が分離しすぎている点、音の傾向がなさすぎてややつまらなく感じられる点が挙げあられます。後者に関しては、メリットでもあるのでとらえ方にもよりますが。
Good
- 非常に抜けのいい高域
- 各帯域のバランスがとてもいい
- どのような楽曲でもそつなくこなす優等生さ
Bad
- 見方によっては特徴がなくつまらない音
- 音が分離しすぎている
U6tにオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
U6tのまとめ
このような人におすすめ
- とにかく高解像なイヤホンが欲しい方
- 正確に分離した音を聴きとりたい方
今回は、64 AUDIOより『U6t』をレビューさせていただきました。64 AUDIOと言えば、今では高級イヤホンブランドとして知名度を上げているメーカーで、前々からレビューしてみたいと思っていました。
感想としては流石高級機といったところで、総6ドライバを綺麗にバランスよく鳴らしている印象です。
個人的には64 AUDIOの『Nio』の音が大好きなので、いつかレビューしたいと思っています。