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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
近年かなり勢いのあるイヤホンメーカー「final」より、自分好みの音をカスタマイズできる『MAKEシリーズ』の最新作『MAKE4』を購入しましたのでレビューしていきます。
『MAKEシリーズ』は今まで『MAKE1』『MAKE2』『MAKE3』とありましたが、今回の『MAKE4』は形状を一新。さらにチューニングしやすく、チューニングパターンも9317通り以上と過去最多となりました。
今回は、この『MAKE4』の素のポテンシャルがどうか確認していきたいと思います。
final
MAKE4
-
- 高域
- 3.5
-
- カスタマイズ性
- 5
-
- 音場
- 4
-
- 低域
- 4
-
- 中域
- 3
- クリア・明瞭なサウンド
- 「MAKEダイヤル」での可変製が凄い!
- 飽きのこないサウンド
MAKE4のスペック
SPEC | MAKE4 |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | ダイナミック型 |
ドライバ構成 | ダイナミック ×1 |
周波数特性 | - |
入力感度 | 98dB |
インピーダンス | 16Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | 2pin |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニ |
MAKEシリーズとしては『MAKE3』と同じくダイナミックドライバ1発構成のイヤホンになっています。『MAKE4』に採用されたドライバは新開発の「f-Core for MAKE」と呼ばれるもの。明瞭かつ芯の太いサウンドを実現しているんだとか。
イヤホン側のコネクタが2pinになっていることも「final」としては珍しいところでしょうか。
MAKE4のパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージを確認していきます。
正直この『MAKE4』パッケージ買いしたところもあります。イヤホン本体やケーブル、イヤーピースがそれぞれ別々の缶に入っています。
デザインがとても秀逸で部屋に飾っておきたくなりますね。
オレンジ色のラベルの缶にはイヤホン本体とMMCX ASSISTと呼ばれるケーブル脱着ようの部品が収納。MMCX ASSISTはMMCXコネクタように作られたものですが、2pinタイプにも使用できるとのこと。
続いて緑色のラベルの缶にはケーブルが収納されています。
ピンク色の缶にはイヤーピースが。イヤーピースは同社製のTYPE E BLACK(SS/S/M/L/LL)です。
水色の缶には各種チューニングツールが収納されています。豊富な種類のフィルターが付属しており。これらを張り替えることで音をチューニングできます。書くとキリが無いので詳しくは公式サイトでご確認ください。
最後に白色の缶です。中はなんとカラ。『MAKE4』専用のキャリーケースとのことです。
付属品
付属品
- MAKE4本体左右1ペア
- MMCX ASSIST
- 2-Pinブラックケーブル3.5mmプラグ
- イヤーピースTYPE E BLACK(SS/S/M/L/LL)
- アコースティック治具
- レンチ
- チューニング用フィルター(フィルターD:10種類、フィルターE:6種類、フィルターF:10種類)
- キャリーケース
MAKE4の本体レビュー
本体
本体チェックです。今では珍しいシェア掛けのしないストレートタイプな筐体ですね。final社らしくシンプルかつミニマルなデザインで非常におしゃれです。
筐体の材質はステンレスとなっています。鏡面仕上げです。
コネクタは2pinです。コネクタ横の黒い丸い部分がベント穴。こちらの穴にフィルターFを貼り付ける事で音をカスタム可能です。
ステムはネジになっており取り外し可能。こちらにフィルタDとEを取り付けることでカスタマイズできます。
そして、イヤホンのお尻には『MAKE4』一番の目玉と言っても過言ではない新機構「MAKEダイヤル」が搭載されています。
このダイヤルによってイヤホン内部の圧力を調整することができ、音が変化していきます。
時計回りで低域より、反時計回りで高域よりになります。
装着感
シェア掛けできないのでやや不安定な感じがしますが、筐体が十分小さいので耳への収まりはいいです。
しっかり自分に合うイヤーピースを選びましょう。
MAKE4の音質レビュー
続いて音質レビューに入ります。
DAPはHIFIMAN HR901R直刺しとなります。ちなみにダイヤル以外はデフォルトの状態でフィルタ等はつけていないです。
今回は、あくまで『MAKE4』の素のポテンシャルについて語りたいと思います。
総評 :
-
- 高域
- 3.5
-
- カスタマイズ性
- 5
-
- 音場
- 4
-
- 低域
- 4
-
- 中域
- 3
総評 :
一音一音ハッキリと鳴らす明瞭系のサウンドで第一印象は非常にいいです。「MAKEダイヤル」だけでの音の変化量もかなりのものというか時計回り、反時計回りの各MAXの音がかなり極端ですね。時計回りMAXでは確かに低域の迫力が増しているのですがかなり音場が狭くなり窮屈なイメージになりました。逆に反時計回りでは低域がなくなりすぎてスカスカな音に。個人的には反時計回りMAXから時計回り8回が低域も程よく出ており、かつ開放感も損なわれないちょうどいいところでした。「MAKEダイヤル」だけでも非常に面白く買って良かったと感じました。
高域 :
高域はややシャープで味付けの少なめなスッキリとした音の方向性です。ちょっとすんどまり感があるのが残念なところ。価格帯を考えるとこんなものでしょうかね。
中域 :
かなり普遍的な中音域です。ややクールよりでクリアなサウンドですがそれ以外に特徴がなくかなり言語化するのが難しいです。ユーザーによるチューニングを前提としているため個性を排除しているのでしょうか。
低域 :
低域の質感はかなりいいと感じます。こちらも例に漏れずクール系でシャープなサウンド。他の音に埋もれずハッキリと鳴らしてくれるのであとは「MAKEダイヤル」で好みの量感にするだけでいいです。
音場 :
評価の難しいところです。というのも「MAKEダイヤル」でかなり変化してしまうところなので。全体的なイメージとしては、左右に広がる感じです。前方後方や上下の広がり感はあまり感じられません。
Good
- クール寄りのサウンド
- 「MAKEダイヤル」での音の振り幅が大きく楽しい
Bad
- 音の変化の幅が広く良くも悪くもユーザー次第
MAKE4のまとめ
このような人におすすめ
- クール系のイヤホンをお探しの方
- おIY好きの方
今回は『MAKE4』をレビューしました。このイヤホンは自分好みに音をカスタマイズできることをセールスポイントにしていますが、イヤホン自体の素のポテンシャルの高さにビックリしました。
「MAKEダイヤル」でかなり音の印象が変わるのもいいですね。やはりフィルタの脱着となると取り組むハードルが高くなりますが、こちらはダイヤルを回すだけいいので楽です。これだけで音の変化が感じられるのは非常に楽しかったです。
ダイヤルでの音の印象は掴めてきたので今度はフィルタを変更して楽しんでいこうと思います。気に入ったチューニングが見つかれば記事にでもしようかなと思っております。