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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は、モニターイヤホンの老舗 Westoneから3ドライバー構成の『Pro X30』をレビューします。
Westone Audioは1950年代に創業された、世界的にも有名な超老舗ブランド。ステージ用のモニターイヤホンをメインに取り扱っており、プロユースのオーディオメーカーです。
今回紹介する『Pro X30』はコンシューマ向けイヤホンとして発売されたユニバーサルモデルです。コンシューマ向けモデルは「UM PROシリーズ」「Westone Wシリーズ」「AM Proシリーズ」ときてこの「Pro Xシリーズ」と4代目。コネクタ部など細かな部分が改修された最新モデルをチェックしていきましょう。
Pro X30のスペック
SPEC | Pro X30 |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | バランスド・アーマチュア型 |
ドライバ構成 | High ×1 Mid ×1 Low ×1 |
周波数特性 | 20 - 18,000Hz |
入力感度 | 124dB/1mW |
インピーダンス | 56Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | T2 |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
高域・中域・低域それぞれにドライバーを割り当てた3ドライバー構成。昔から変わらない黄金構成ですね。
コネクタにT2コネクタを採用しているのも特徴です。T2コネクタはデンマークのケーブルメーカー「Estron」社が開発したもの。T2コネクタは医療グレードの試験をパスしていたりと、耐久性や信頼性が非常に高いとのこと。MMCXと比較して挿抜性が段違いにいいこともユーザーとしてはうれしいところですね。
Pro X30のパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージはコチラ。Westoneのロゴが印字されておりとてもシンプルです。
中にはイヤホンとケースが格納されています。
付属品
付属品
- STAR™シリコンイヤーチップ (5サイズ)
- TRUE-FIT™フォームイヤーチップ (5サイズ)
- Mini-Monitor Vault II イヤホンケース
- クロスバッグ
- クリーニングツール
付属品はこのようになっています。様々なイヤーピースが付属しているので、安心ですね。
付属のMini-Monitor Vault II イヤホンケースはWestone社おなじみのもの。耐衝撃性の高いポリマー素材でできているため大切なイヤホンを保管するのにも安心です。
Pro X30の本体レビュー
本体
本体をチェックしていきましょう。
非常にコンパクトにまとまっています。昔から変わらないWestone社のユニバーサルイヤホンのデザインですね。
裏側にはLとRの表記が。とても分かりやすいです。
それとインナーのグリーンのカラーがオシャレですね。
ステムは細目のタイプ。中に見える銀色のパーツがフィルターでしょう。正直WestoneやSHUREのイヤホンの細いステムは折っちゃいそうで怖いんですよね…
コネクタは「Estron」社のT2コネクタ。コネクタ部品はとても小さいです。
重量は片耳2g程度。かなり軽いです。
ケーブルにはEstron社のハイエンドケーブルが付属しています。アラミド繊維というものが使用されており、非常に細いのですが耐久性はバツグン。電気抵抗も少なくタッチノイズも少ない優秀なケーブルです。
T2コネクタはこのような形。挿抜性はほんとにいいです。余計な力を入れずとも簡単に抜けます。すべてのイヤホンがT2になってほしい…
全て装着するとこのような形。本体もコンパクトでケーブルもとても細いのでかなり軽いです。
装着感
装着感はバツグンにいいです。本体がコンパクトで縦にも長くないので耳にすっぽりと収まります。
それとケーブルが細いのも優秀。耳にかけていても全く気になりません。ストレスフリーで長時間使用していられますね。
Pro X30の音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copper直刺しとなります。
高域 :
高域はキラキラ感のある音なのですが、頭まで出きっていない印象です。どこかの帯域で切れているのか全く伸びを感じられないですね。全体的な質感もあまりよろしくはなくちょっとザラっとしたサウンドです。
中域 :
モニターイヤホンということもあって明瞭で聴きとりやすい中域です。特にボーカル帯域の押し出しは強く、近くで鳴っているので声をメインに聴きたい人にはおすすめできます。音楽だけでなく動画鑑賞や楽器の練習用などにもいいと思います。
低域 :
低域に関しては、量はあまり出ていないのですが質感は良いです。特にベースの音は一聴の価値あり。ウォームで楽しいサウンドを鳴らしてくれます。モニターイヤホンということもありリズム帯の音は聴きとりやすくしているのか、迫力はないですがいい音でした。
音場 :
音場は普通の部類に入ります。広くもなく狭くもなくといった感じ。しかしながら上でも記述しましたが、高域が出きっていないためか、上方向は詰まっている感覚になります。音の分離感は流石3ドライバといったところで、各楽器が聴きとりやすいです。
総評 :
モニターイヤホンとして売り出されているということもあり、ボーカル帯の押し出しが強く、低域のリズム帯が聴きとりやすいサウンドになっています。高域がバッサリ切られているところが残念ポイントで、ハイハットの音など余韻を感じられないですね… モニターイヤホンなので全体のサウンド傾向としては地味な方向。好みが分かれそうです。
Good
- ボーカルが聴きとりやすい
- 迫力はないがブーミーで正確なリズムの低域
Bad
- 頭まで出きっていない高域
- 地味なサウンド
Pro X30にオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
Pro X30のまとめ
このような人におすすめ
- モニターイヤホンが欲しい方
- ボーカルをメインに聴きたい方
- 楽器を演奏する方
今回はWestone Audioより『Pro X30』をレビューしました。
サウンド傾向はモニターイヤホンということで、ボーカルが前に出ておりかつリズムの取りやすいサウンドに仕上がっておりました。高域の質があまりよろしくなかったのが残念かなと思います。
筐体は流石老舗といったところで、とてもコンパクトで装着感はバツグンによく、T2コネクタといった新しい技術も取り入れており感動モノでした。
モニターイヤホンが欲しい方におすすめです。