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こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
皆さんは、スマホの音源、あるいはサブスクの音源をより高音質で聴きたいと思ったことはありませんか?
今回はそんなお悩みを解決できる小型USB-DACの『UA2』を紹介します。
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改めて、スマホの音源やサブスク音源を高音質で聴きたいと思ったことはありませんか? その悩みを解決するのがこの『UA2』のような所謂【ドングルDAC】と呼ばれる製品群です。
ドングルというのはPC関係の俗語でPCに接続する小型の装置を意味します。例をあげるならばUSBメモリのようなものをさします。
一方DACとはデジタル/アナログ・コンバータの略で、音楽データを再生する際に保存されているデジタルデータをアナログデータに変換する役割を担うものです。
つまり【ドングリDAC】というものはスマホに外付けする小型の音源変換装置という意味です。
近年、音楽のサブスクリプションサービスの普及によりスマートフォンを高音質化できるドングリDACの人気が高まってきています。 そこで今回はShanling (シャンリン)より『UA2』のレビューをしていこうと思います。
UA2のスペック
SPEC | UA2 |
---|---|
サイズ [mm] | 54 × 18 × 9 |
重量 [g] | 約12.6 |
DACチップ | ES9038Q2M |
出力端子 | シングル : 3.5mm バランス : 2.5mm |
主力レベル | シングル : 2V バランス : 2.5V |
周波数特性 | 20Hz-50kHz (-0.5dB) |
THD+N | 0.0008% |
ダイナミックレンジ | シングル : 122dB バランス : 120dB |
S/N比 | シングル : 121dB バランス : 116dB |
クロストーク | シングル : 76dB バランス : 109dB |
出力インピーダンス | シングル : <0.8Ω バランス : <1.6Ω |
DACチップに『ES9038Q2M』を使用していることが特徴です。そのおかげかPCMでは768kHz、DSDでは512まで対応しています。現状、再生できない音源はほとんどないでしょう。
オペアンプには『RT6863』を搭載しています。このようなドングリDACはオペアンプの品名まで記載しているものは少ないので自信が見えますね。
出力レベルが195mWと高出力なのも特徴的で、インピーダンスの高いヘッドホンも駆動できそうです。
UA2のパッケージ&付属品
パッケージ
それではパッケージを確認していきましょう。
小ぶりで普通です。
蓋を開けると本体とUSB変換コネクタがお出迎え。ちょっと高級感があります。
付属品
付属品
- USB-TypeC to C ケーブル
- USB-TypeC to A コネクタ
- クイックスタートガイド
- 保証書
付属品は必要最低限といった形、USB-C to Aの変換コネクタが付属しているのはうれしいですね。PCに接続するときに使えそうです。
一方ライトニング端子のケーブルは付属していないのでiPhoneユーザーの方は注意が必要です。自前で用意しなければなりません。
UA2の本体
続いて本体をチェックしていきましょう。
外観はいたってシンプル。メーカーロゴと製品名、最大対応ビットレートが印刷されていてわかりやすいです。おなじみのハイレゾシールも貼ってあります。正直ハイレゾシールが貼ってあるのはダサいので各メーカー止めていただきたいです。
手持ちのUSBメモリと比較しました。非常に小型であることがわかります。
右側面にはシングル用の3.5mmジャックとバランス用の2.5mmジャックが、その間に再生するファイルのサンプリングレートを示すLEDランプが搭載されています。
左側面にはUSB-TypeC端子が搭載。こちらからUSBケーブルを用いてお手持ちのスマホ等と接続します。
UA2の使用方法
USB-TypeCケーブルを使用してスマホと接続、手持ちのイヤホンを刺して完了
ほんとにこれだけです。スマホ側で設定とか、本体の電源を入れるとか一切ありません。ケーブルでつなげばそれだけで使用できます。
UA2はUSBバスパワー動作なので、充電しておく必要もありません。とても簡単ですね。
正しく動作していればLEDが点灯します。このLEDは再生するファイルのサンプリングレートによって色が変わります。以下が一覧表です。
表示カラー | サンプリングレート |
---|---|
ブルー | 44.1 / 48 kHz |
グリーン | 88.2 / 96 kHz |
イエロー | 176.4 / 192 kHz |
シアン | 352 / 384 / 705 / 768 kHz |
ホワイト | DSD 64 / 128 / 256 / 512 |
レッド | 44.1 / 48 kHz (UAC1.0接続時) |
UA2の音質
音質レビューに入りましょう。
試聴環境にはスマートフォン : Xperia 1 II イヤホン : IKKO OH2を使用しました。シングル接続での確認になります。
まず感じることは、スマホ本体直刺しと比べ、音の情報量が圧倒的に増えていることです。スマホでは鳴りきれていなかった一音一音がハッキリ鳴っており濃密に鳴りました。確認のためUA2を取り外して再びスマホ直刺しに戻してみると驚くほどに楽曲がスカスカに感じられます。
また低域の量感がとても増えてくれます。ベースやバスの音がビシッと強くなり全体的に重心が低めのサウンドになりました。筆者的にはちょうどいい低域の強さなのですが、苦手な人には強すぎると感じると思います。
音場はやや広めになります。解像度も高くなるのでスマホとの変化は誰にでも感じられるでしょう。
補足
専用アプリ
UA2は専用アプリ『Eddict Plyer』を使用することで、音量の細かな調整やゲインの設定を変更することができます。
設定可能項目
- 最大音量の変更
- 細かな音量調整
- デジタルフィルター
- ゲイン変更 (High or Low)
- LRの音量バランス調整
音ゲー
UA2を接続することでスマホの音ゲーの音質もアップすることができます。
まずはミリシタで確認したのですが、楽曲よりもゲーム中のタップ音がより綺麗に鳴りましたね笑
音ズレ感もなかったです。
続いてiPad airに接続してガルパを遊んでみました。音の輪郭がハッキリと低域が盛りあがったサウンドになったことでリズムがとりやすくなりゲームが少し快適になりました。
ちなみに接続前と接続後でリズムアイコンの判定調節を行ったのですが、大きく変わることはありませんでした。UA2を接続することで大きな音ズレはないです。
気になる点
- 発熱
使用しているとわずかに発熱します。ほんのり暖かくなるくらいなので実使用上は全く問題ありませんが少し気になりました。
UA2のまとめ
このような人におすすめ
- スマホの音質をアップしたい方
- 低域が多めに出ているサウンドが好きな方
- 音ゲーユーザー
今回は Shanling (シャンリン)より『UA2』のレビューをお送りしました。
サイズは非常に小型でこの中にしっかり回路が組まれていると思うと感動です。
音質は解像度の高い濃密なサウンド。低域が強くなり全体的にどっしりと重心が低くなります。
低価格でスマホの音質を向上させたい方にはとてもおすすめできる商品です。