おすすめ度 :
こんにちは。なんこう(@nankochu_)です。
今回は日本のイヤホンメーカー「intime」から『轟(GO)』をレビューします。
intimeさんは群馬県に拠点を置くオーツェイド株式会社のイヤホンブランド。比較的新しめのメーカーですが、様々なコンセプトのイヤホンを販売しており、オーディオマニアにも着々と知れ渡っている印象です。最近では群馬県のマスコットキャラクター「ぐんまちゃん」とのコラボイヤホンを発売したりしていましたね。
以下に商品のコンセプト説明を引用しておきますが、この轟は重低音に並々ならぬこだわりを持って開発したそう。
■開発コンセプト■
「轟」はintimeが挑戦した刺激的な音作りを具現化したモデルです。
重低音を出せるイヤホンは多くありますが、やや音像がぼやけて見える傾向にありました。
弊社では新開発のチタンウーハーとVST2のマッチングを徹底的に行い「重低音なのに切れがある」そんな音に仕上げました。
「轟」の名にふさわしく刺激的な音ではあるもののintimeならではの音の美しさは忘れていません。
ステンレス筐体の持つ速度感溢れる重低音と、決して低音に埋もれることの無いボーカルや、他の楽器達とのバランスは特筆出来るレベルです。
通勤時に聞くと、意外にこの重低音も普通に聞こえて来るから不思議です・・・。
https://intime-acoustic.jp/?pid=130664055
今回はベースやバスドラ大好きな筆者なんこう(@nankochu_)が轟の重低音がいかがなものか確認していきたいと思います。
轟のスペック
SPEC | 轟 (GO) |
---|---|
形状 | カナル型 |
ドライバ | ハイブリッド型 |
ドライバ構成 | ハイブリッド型Φ10mmダイナミックスピーカ VST2 |
周波数特性 | 20 - 40,000Hz |
入力感度 | 100dB/mW |
インピーダンス | 22Ω |
リケーブル対応 | 〇 |
イヤホン端子 | MMCX |
プラグ形状 | 3.5mm ステレオミニプラグ |
特徴はなんといってもintime特製のチタンウーハーとセラミックツイータ。チタンウーハーは轟ように新開発したもの。セラミックツイータはintimeさんの『碧』で採用されているVST(vertical Support tweeter)をさらに高感度化させたVST2を採用しているそうです。
これら2つの組み合わせにより速度感あふれる重低音と低音に埋もれることのない他帯域の音が実現できているとのこと。
轟のパッケージ&付属品
パッケージ
パッケージを確認していきましょう。
轟の名を表すようなカミナリのデザインでかっこいいです。
中にはイヤホン本体とイヤーピースが。
付属品
付属品
- イヤーピース スピンフィット(S, M, L)
- イヤホンポーチ
- 説明書
付属品は必要最低限の構成。
スピンフィットが付属していのがうれしいですね。
轟の本体レビュー
本体
本体を確認していきましょう。
樹脂とステンレスのハイブリッド構成です。個人的にはかっこいいと思います。
底面はMMCXコネクタが。リケーブルできますが、シュア掛け前提ではないため、耳にかける用のクセのついているケーブルは使いにくそうです。
樹脂筐体の側面にはintimeの文字が印字されています。
音導管出口にはメッシュフィルタがついています。耳垢等の混入を防いでくれるのでいいですね。
重量は「約5g」ステンレスを使用しているためか少しズッシリしています。
付属ケーブルはコチラ。いたって普通のMMCXケーブルです。
すべて装着するとこのような感じ。シンプルなイヤホンですね。
装着感
装着感は良い方だと思います。シュア掛けできないので少し安定感は心もとないですが、全体的にコンパクトであるためしっかりイヤーピースで固定できます。
長時間使用していると少しずつズレ落ちてきましたが、イヤーピースをしっかりあったものやコンプライなどのウレタン系にすれば問題なさそうです。
轟の音質レビュー
続いて音質レビューに入りましょう。
DAPはAK380 Copper直刺しとなります。
高域 :
立ち上がりがよくシャープでキラキラ感の強い高域です。しかしながら刺さりは感じることがなく、音抜けも非常にいいのでintime社のセラミックツイータの質の良さを感じることができます。
中域 :
中域はやや奥まっている印象。決して低域に埋もれているわけではないのですが、前面には出てこないです。本当に低域が主役。ボーカルをじっくり聞きたい人には合わないかと。一方質感は良い方で、特にギターサウンドはきめの細かく豊かな音を鳴らしてくれています。低域が強すぎてギターの綺麗さも意識しなければ気が付かなかったですが…
低域 :
商品コンセプトのとおり超マシマシといった低域。ボワつき感は少なくキレのあるサウンドです。キレがとてもいいのでリズムをしっかり聴きたいときにはいいでしょう。どちらかというとバスドラよりもベースの音の方が明瞭に聴こえますね。かなり攻めた音量で、ベースやバスの音が大好きな人じゃないとキツく感じるかもしれません。ベース大好きの筆者でもギリアウトかな (笑)
音場 :
音場は普通ですね。音の抜けやクリア感は高い方なので窮屈には感じないです。
総評 :
低域大好きな人でも厳しく感じるかもしれないくらい尖ったサウンドの製品ででした。各帯域の音の質感は良くクリア感も高いのですが、音量バランスにクセがありすぎますね。ベース・バスドラ大好きな筆者的にも聴き疲れしてしまうので無しよりですかね。気になる方は試聴してみた方がいいです。
Good
- ド迫力の低域
- キラキラで質感のいい高域
Bad
- あまりにも低域が強すぎる
轟にオススメのアニソン
この項目では、筆者がこのイヤホンに合うと感じたアニソンを紹介します。
轟のまとめ
このような人におすすめ
- とにかく重低音大好きな方
- ベース、ドラムの音を聴きたい方
今回はintimeより『轟 (GO)』をレビューしました。
開発コンセプトの通りとにかく重低音マシマシの狂暴なイヤホンといった印象。重低音大好きな筆者でも困惑するレベルの音量でした。
重低音大好きな人には合うかもしれません。ぜひ試聴してみてください。